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ブログやSNSに画像を掲載するときはあらかじめファイルサイズを削減しておきます。Windows用のソフトではVoralent Antelopeが優秀でしたが、とっくの昔に開発終了してるしLinux版がないので使わなくなりました。Linux用アプリではTrimageを使ってましたが、無劣化(Losslessモード)に加えてLossyモードも搭載したCurtailに乗り換えました。
公式: GitHub - Huluti/Curtail: Simple & useful image compressor.
Curtailのインストール
Flatpak版が用意されているので多くのLinuxディストリビューションで使用できます。Ubuntu系のためにPPAもあり、Arch Linux, Manjaro, openSUSE, Parabolaではリポジトリに収録済みです。
ManjaroではPamacでインストールできました。
sudo pamac install curtail
Curtailの使い方
Curtailを起動してウィンドウに画像をドラッグ・アンド・ドロップするだけ!ねっ、簡単でしょう 🧑🎨
すると下図のように処理されます。
CurtailのスクリーンショットをPNG形式で保存し、Lossyモードで処理してみました。無劣化(Losslessモード)でファイルサイズを削減したい場合は最初の画面で「Lossy」のスイッチをオフにしてから画像をドラッグ・アンド・ドロップします。
今回のように色数の少ないPNG画像ではLossyモードで大幅にファイルサイズを削減できます。
Lossyモードの注意点
たいへん有用なLossyモードですが、注意すべき点が有ります。
後述する設定値と元画像の兼ね合いによっては逆にファイルサイズが増加することもあるのです。処理結果を見落とさないよう気をつけねばなりません。そんなときは大人しくLosslessモードを使いましょう。
Curtailの設定
3本線のメニュー > Preferencesから設定画面に入れます。
Generalタブ
ブログやSNSに掲載する場合は「Keep metadata」をオフにしておきます。 すると画像のメタデータが削除されます。メタデータが残ったままでは画像に記録されたGPS情報などから住所などの個人情報を特定される危険があるので必ずオフにしましょう。
こんなのはデフォルトでオフになってるべきだと思うのですが。。。
Compressionタブ
Lossyモードの圧縮レベルを設定します。数値が大きいほど画質の劣化が抑えられますが、ファイルサイズは大きくなります。
先述した元画像よりファイルサイズが大きくなる問題も圧縮レベルの大きすぎが原因だと思います。最大値の100に設定したところでファイルサイズが大きくなるだけで、元画像より画質が良くなることはありません。JPGの圧縮レベルでいえばWEB用なら75〜85あたりが適切ではないでしょうか。
Advancedタブ
PNGとWEBPのLosslessでの圧縮レベルを設定します。数値が大きいほどファイルサイズが小さくなりますが、表示するのにマシンパワーが要ります。といってもイマドキのパソコンやスマホなら大きめの数値を入れても大丈夫でしょう。Losslessなので画質は変わりません。
「Progressive Encode JPG」はWEB用ならオンにしておきましょう。