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パスワード付きzipが槍玉に挙げられた昨今、いかがお過ごしでしょうか。zipファイルが話題になり、Linuxを使い始めた頃に困った経験があったなと思い出しました。そう、「Linuxでzipを展開すると文字化けする」問題です。
ググれば割と簡単に解決するんですけどね〜。
😈 文字化けする原因
原因は文字コードの違いにあります。Windowsの文字コードは「Shift-JIS」でLinuxは「UTF-8」です。Shift-JIS(Windows)で圧縮したファイルをUTF-8(Linux)で展開するから文字化けするのです。
じゃあ、LinuxでもShift-JISで展開すればいいじゃないか、と思ったそこのアナタ。ご明察です。
🦸【解決方法1】オプションを指定する
Shift-JISとして展開するオプションを付けます。
例)
unzip -Ocp932 example.zip
「-Ocp932」というのが件のオプションですね。
自動で判別してよしなにやってくださいよぉArkさぁん 😞
KDEデスクトップにプリインストールのArkだけでなく、GNOMEのFile RollerやLXQT Archiver、P7Zip-Desktop、j7zなんかもダメでした。Windowsでも使っていていちばん期待していたPeazipはManjaro KDEにはインストールできませんでした。
さらにググってみると、良いソフトがありました!
🦸【解決方法2】unarを使う
アーカイブソフト「unar」はShift-JISでも自動判別して文字化けせずに展開してくれます。
unarをインストール
Manjaroのリポジトリに収録されていたので、下記のコマンドでインストールできました。
$ sudo pacman -S unar
unarの使い方
下記のコマンドでzipファイルを展開します。
unar 圧縮ファイル.zip
はい、文字化けせずに展開できました。
でも、毎回毎回コマンド打つのって面倒ですよねぇ。。。
Dolphinで右クリックから展開できるように設定
KDEにプリインストールされていたDolphinファイルマネージャーで圧縮ファイル右クリックから展開できるように設定します。
- アプリケーションメニューを右クリックして「アプリケーションを編集」を選択。KDEメニューエディタを開きます。
- 「新しい項目」ボタンをクリックしてコマンドを追加します。
- 名前欄に「unarで展開」コマンド欄には
unar -r -q %F
と入力し、「保存」ボタンをクリック。KDEメニューエディタは閉じてかまいません。 - つづいて「KDEシステム設定」アプリを起動します。
- アプリケーション>ファイルの関連付けを開きます。
- 「zip」を検索して選択。
- 「追加」ボタンをクリックし、「unarで展開」を検索して追加します。
- 「適用」ボタンを忘れずにクリックしてからKDEシステム設定を閉じましょう。
使い方は簡単です。
- Dolphinでzipファイルを右クリック。
- アプリケーションで開く>unarで展開を実行します。
はい、文字化けせずに展開できましたね。